曹洞宗多宝山成願寺

名称 曹洞宗多宝山成願寺
住所 東京都中野区本町2-26-6
アクセス 【地下鉄】 丸ノ内線 ・ 大江戸線 中野坂上駅 丸の内線側 ①番出口 渋谷方面ヘ徒歩3分
【バ ス】 西武( 宿20 ) 新宿駅発  中野坂上下車 渋谷方面へ徒歩3分、京王( 渋64 ) 中野駅行  弥生町一丁目下車 進行方向徒歩1分、渋谷駅行  中 野 坂 上  下車 進行方向徒歩1分右側
【タクシー】 新宿からの場合、方南通りを清水橋交差点で山手通り右折し2つ目信号先左側。(乗車時間10分のところ渋滞可能性大)
備考 山号:多宝山
院号:-
寺号:成願寺
本山:永平寺(福井県)、總持寺(神奈川県横浜市)
開基:鈴木九郎
本尊:-
宗祖:-
開山:-
その他

成願寺は、中野区の本町二丁目にある曹洞宗の寺院です。
山号は多宝山といい、本山は、道元禅師がひらいた福井県永平寺と、瑩山禅師がひらいた横浜市總持寺で、中野長者と呼ばれた鈴木九郎が開基した寺院として知られています。
また、幕末には一時、新撰組の近藤勇がその家族の身を成願寺に預けていたことも知られています。
場所はわかりやすく山手通沿い、渋谷方面から池袋方面に向かった中野坂上の交差点の手前の左側にあり、非常に目立つ看板が目印です。

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歴史

開基である鈴木九郎の観音様との縁については「中野長者伝説」として今も語り継がれています。
鈴木九郎は、元は紀州出身で今から約600年前の室町時代に当地にやってきた貧しい馬売りでした。ある日、馬市に行く途中、浅草の観音様に「儲けたお金の中に”大観通宝(中国の昔のお金)”が入っていたら全て観音様に差し上げますので、馬が高価で売れますように。」と願かけをしたところ、馬市では馬は思わぬ高値で売れたそうです。しかし手に入れたお金は全部観音様に差し上げなきゃならない”大観通宝”。
その日の食べるものにも困っていた鈴木九郎は非常に悩みつつも約束を守り手にしたお金をすべて観音様に差し上げたそうです。
その後この信心深い行いが報われたのか、運に恵まれた鈴木九郎は財を成し、
「中野長者」といわれる大富豪となったそうです。

大富豪になった鈴木九郎は成願寺付近に邸宅を構えていましが、
一人娘の小笹が18歳の若さで病死したことに深い悲しみを受け、残りの人生を仏門に生きる決意をして小田原の大雄山最乗寺の春屋宗能の教えを受けた後、名を正蓮に改め僧侶となり、1438年に邸宅を寺院にしたのが成願寺の始まりでした。
寺院名は娘の戒名から当初は”正観寺”でしたが、江戸時代に”成願寺”と改められたそうです。

境内写真

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DSC04060「大観通宝」の瓦

DSC04071立派な本堂

DSC04070龍鳳閣 (開山堂)

DSC04063墓地前の六地蔵

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