西武新宿線沼袋駅北口からすぐに、(電車からも見えます)沼袋氷川神社があります。この神社のご祭神は、八岐大蛇(やまたのおろち)退治の神話に出てくる主人公の須佐之男命(スサノオノミコト)です。南北朝時代、97代後村上天皇の正平年間(後光厳院の貞治年間)に、武蔵国一の宮である大宮(今の埼玉県さいたま市)に鎮座、その氷川神社よりご分霊を戴いて、沼袋に奉祀したのが始まりと伝えられています。須佐之男命が八岐大蛇を退治をしたのは、古来、水田耕作をしていた人々が、その水田をおびやかす種々の災害(暴風雨・洪水・その他の天変地災・害物など)から耕作物を護る為でした。それ故、農業を護り、五穀豊穣を願うという神が須佐之男命であるといわれています。そして、人間が日常生活を営む上で、もう一つ大きな障害となるものに病気がありますが、古代から病気の退散・消除を願うのに、神様の中でも、最も威光が強く、雄々しい性格の持主である(八岐大蛇を退治した)須佐之男命に、その信仰を求めました。氷川神社とは、そういった性格の神社です。沼袋氷川神社も写真にあるように「厄除け」と大きく記してあります。境内には、末社として「天王社・稲荷社・御嶽神社」の三社があり、それぞれ、家内安全や交通安全、五穀豊穣や商売繁盛・幸運などを願っています。
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