おタカさん!?
滋賀県に古くから、おタカさんと呼ばれ親しまれている神社があります。おタカさんというと私はどうしても元社民党党首土井たか子さんを思い浮かべてしまうのですが、滋賀県では、「多賀大社」をおタカさんと呼んで信仰しています。御祭神は、「伊邪那岐大神(イザナギノオオカミ)」と「伊邪那美大神(ザナミノオオカミ)」日本最古の書物「古事記」によると、この両神は神代の昔に、初めて夫婦の道を始められ、我国の国土、続いて天照大神をはじめとする八百万(やおよろず)の神々をお産みになられたとのこと。このように、命の親神様であることから、延命長寿、縁結び、厄除けの霊神として信仰を集めています。
近江鉄道「多賀大社前」駅を降りると左手に大きな鳥居が見えます。ここが多賀大社の入口です。※近江鉄道は1時間に1本しかありません。時刻表で良く調べてから参拝に行きましょう。待ち時間ができると、周りに何も無いので退屈です。
一般道を徒歩で約10分ほど歩いてゆくと、左手に参道の入口があります。
鳥居をくぐると、「太閤橋」と呼ばれる太鼓の形をした橋が架かっています。この橋は、太閤秀吉が母大政所の病気平癒をお祈りした際に奉納、築造されたと伝えられています。
私も渡ってみましたが、登りは何とかできるものの、下りは滑って、降りるのが大変でした。
境内に入ると左手に手水舎があり、正面に本殿が見えてきます。
本殿に向かって右手には、臨時の授与所があり、巫女さんが授与品を並べて待っていらっしゃいます。
本殿・拝殿は歴史を感じさせます。右手には能舞殿があり、太閤秀吉の影響が見受けられます。
境内を散策すると「神馬舎」が、さらにその手前には、国歌「君が代」に出てくる“さざれ石”があり、その由来が記載されています。
「多賀大社前」駅から多賀大社への表参道は、「絵馬通り」と呼ばれています。町の家々に「笑門」と書かれた絵馬が玄関に飾られていました。ちょっと不思議な光景です。
多賀大社の授与品は、「お多賀杓子(しゃもじ)」が有名です。このお多賀杓子でご飯をよそうと延命のご利益があるそうです。また、しゃくし型の絵馬もあり、境内には願いが書かれた絵馬が多数掛けられていました。お多賀杓子は、「おたまじゃくし」の語源となったとも言われています。
<養老の昔 時の天皇がご病気のとき ご平癒のご祈願を申し上げ 強飯をたき 神木で杓子をつくりこれに添えて差し上げましたところ みしるしあらたかに まもなく御回復になられました このめでたい故事をゆかりとして 無病息災延命長寿をねがうお多賀まいりの人たちだれもが お食事毎に尊い御神徳をお受けになっています (袋裏の説明より)>
せっかく多賀大社に来たのですから、ついでに彦根により、広大な琵琶湖と「ひこにゃん」を見て帰りました。
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