知ってますか?神社とお寺の違い!その1
神社とお寺の違いは?と聞かれて、すらすらと答えられる日本人は数少ないのではないでしょうか。わかっているつもりでも、いざ聞かれると答えに窮してしまう方がほとんどではないかと思います。
このコーナーでは、両社を比較して、その違いをキチンと整理して、知っていただこうと思います。
さて、神社とお寺において、一番異なるのは、やはり「何を拝むか」でしょう。わかりやすいのは、お寺です。ご存知の通り、拝むのは「仏様」です。一方わかりにくのが、神社です。崇拝対象が神社によって異なるためにわかりにくくなっています。
神社の崇拝対象
森羅万象を崇拝対象とする神社では、古来「剣・剣」などを神霊の宿る御神体として崇めるのが一般的です。古来の神社は、「山・森・岩」などを御神体とする自然崇拝的な一面を持っているために、それを今に受け継ぐ神社もあります。
※奈良にある「石上神宮」や大神神社など
仏教の影響を受け、そのご利益を分祀する風潮があった時代に数多く誕生したのが、「伏見稲荷大社」を総本山とする「稲荷神社」や宇佐神宮を総本山とする「八幡神社」。
また、混沌としていた時代に、この世に恨みを残しながら死んでいった人の霊を鎮めるために、その人を祀った神社もあります。
※代表的な神社は、平将門公を祀った「神田神社」や菅原道真公を祀った「北野天満宮」など
近代においては、国体に功績を挙げた偉人、または、時の権力者が、死後、自分を祀って神社を造るように遺言を残したことでできた神社もあります。
※徳川家康を祀った「日光東照宮」など
明治維新以降、国のために亡くなった方々を祀るために設立された神社として「靖国神社」があります。全国各地には、「護国神社」があります。他にも、庶民が自然や動物、生活や習慣などに根ざした民間信仰の対となる神社があります。
※富士山本宮の浅間大社など
お寺の崇拝対象
日本のお寺において、数多く崇拝の対象となっているのが、「仏像」です。仏教の始まり時点では、開祖である「釈迦像」のみを対象とていましたが、仏教が発展してゆく過程で、「如来」や「菩薩」「明王」など多種多様な仏像が崇拝の対象となっています。仏像の持つ優しさや慈悲深さに癒される人は、数多くいらっしゃいますよね。
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